【物部村 呪いの深淵を探る】:神道いざなぎ流と日本三大呪村の比較!

呪術・怪・伝説

 

画像引用元 高知県立歴史民俗資料館

物部村は、日本各地に存在する数々の「呪われている村」の中でも特に神秘的な歴史を持つ場所だ。この村はいざなぎ流という独特の宗教信仰を中心に、古来から伝わる呪いの話が色濃く残っている。

 

現在もなお、物部村とその呪いは多くの関心を集めており、その原因となる伝説や信仰の背景に迫ることは、日本の深い文化的側面を理解する手がかりとなる。この記事では、物部村の呪いにまつわる詳細と、いざなぎ流がどのように村の文化と結びついているのかを探ってみる。

 

「この記事でわかること」
・物部村といざなぎ流の信仰がどのように結びついているか
・物部村に伝わる呪いの起源とその背景
・物部村が「呪われている村」として知られる理由
・現在も物部村で信じられている呪いに関連する儀式や信仰の具体例

物部村 呪い:伝説とその起源!

・神道いざなぎ流とは?:陰陽道の土御門家の流れをくむ宗教的信仰体系の一つ!
・いざなぎ流とはどのような宗教ですか?:悪霊との闘いや病の祈祷治療などの裏の顔を持つ神道宗教の形態!
・いざなぎ流御祈祷とは?その効力と行われる理由:本来は神々と人々との間に良好な関係を築くことを目的!

神道いざなぎ流とは?:陰陽道の土御門家の流れをくむ宗教的信仰体系の一つ!

いざなぎ流は土佐国物部村で独自発展した陰陽道の要素を含む民間信仰である。土佐国物部村の場所はは現在の高知県香美市物部になる。これまで長らく陰陽道との関連性が確認できなかったが、近年に物部の民家から陰陽師の家元の土御門家から陰陽師の免許状が発見され明らかになっている。

 

また、いざなぎ流御祈祷は昭和55年に国の重要無形民俗文化財に指定された。神道いざなぎ流は、日本の伝統的な宗教的信仰体系の一つで、特定の神道派閥に属している。この流派は、日本古来の自然崇拝や祖先崇拝に根ざしており、神々との直接的なつながりを重視することで知られている。

 

しかも、いざなぎ流は他の宗教や哲学との融合も積極的に行っており、その開かれた態度と陰陽道の流れを継ぐことにより神秘性と崇高性をさらに深めている。

いざなぎ流とはどのような宗教ですか?:悪霊との闘いや病の祈祷治療などの裏の顔を持つ神道宗教の形態!

「いざなぎ流」とは、村民に古くから伝わる祭儀、祈祷、占いを総称した呼び名で、陰陽道の流れをくむことから悪霊との闘いや病の祈祷治療などの裏の顔を持っている。特に「因縁調伏」という秘術があり、呪術師(太夫)が個人宅を訪れ、特定の相手に災いをもたらす儀式を行う。

 

太夫は普段は普通の生活を送りながら、必要時には一週間にわたる強力な祈祷を実施し、強大な呪力を操ることができる。太夫が身につける面と笠には強力な呪力が宿り、悪霊を集めるとされている。また、村では個々が「シキを打つ」といい、呪いを無力化する「シキ食い面」を用いることがある。

 

このような独自の民間信仰は、四国山地に囲まれた集落で育まれ、一族の繁栄とともに現代もその伝統が受け継がれてきた。いざなぎ流は、日本固有の陰陽道の流れをくむ神道宗教の形態の一つで、古代日本の神話に登場する創造神いざなぎを中心とした信仰体系に基づいていると言われている。

いざなぎ流御祈祷とは?その効力と行われる理由:本来は神々と人々との間に良好な関係を築くことを目的!

いざなぎ流御祈祷は、いざなぎ流の中でも特に重要な儀式の一つで、個人や集団の幸福と繁栄を願って行われる。この祈祷は、神々と人々との間に良好な関係を築くことを目的としており、特に新たな始まりや大きな変化の際に重宝される。

 

たとえば、新しい家を建てる際や、結婚式、新しい事業の開始など、人生の節目節目で行われることが多い。効力としては、災厄を避け、幸運を引き寄せるとされ、参加者やその家族に安定と平和をもたらすと信じられている。この祈祷を通じて、信者たちは神々の保護と導きを得ることができるとされ、そのため多くの信者にとっては欠かせない儀式である。

 

呪術による呪いは、恨みや妬みから他人に病気をもたらす障りの一つだ。いざなぎ流の太夫は、この障りを祓うために「因縁調伏」という祈祷秘術を用い、呪詛を受けた人から呪いを取り出し、みてぐらと呼ばれる藁の器に移す。その後、呪詛を「すそ林」と呼ばれる場所に捨てることで祓うことができる。

 

また、呪詛をかけた者に対しては、「呪詛返し」や「調伏返し」と呼ばれる手法を用いて、更に強い呪いで返すこともある。これにより、「法負け」と呼ばれる呪いの応酬で敗れた者は強烈な呪いを受けることになる。太夫は常に新たな呪法を編み出すことが呪術の向上と継承に繋がっている。

物部村 呪いが恐れられる理由:日本三大呪村との比較!

・犬鳴村とは?:伝染病患者が隔離され、外部との交流を自ら閉ざしたという悲しい歴史が背景にある村!
・樹海村とは?:呪われたコトリバコが引き起こす一連の不幸と悲劇を描きつつ、人間関係や家族の絆に焦点を当てている!
・牛首村とは?:霊能者の宜保愛子氏も、ここへの入場を拒否したほどの「坪野鉱泉」がモデル。これこそが最強の伝説になっている! 
・物部村 呪い:まとめ

犬鳴村とは?:伝染病患者が隔離され、外部との交流を自ら閉ざしたという悲しい歴史が背景にある村! 

「犬鳴村」は、福岡県にある伝説の心霊スポットで、その恐ろしさから「日本最恐」とも称される。この村の入り口には「この先、日本国憲法は通用せず」との看板が立ち、村への足を踏み入れる者には危険が及ぶと言われている。

 

村人たちは異常に速く、侵入者を凶器で襲うという怖ろしい話が語り継がれている。この恐怖の村は、清水崇監督の映画『犬鳴村』のモデルともなり、映画公開によってさらにその名が広まった。犬鳴村の怪談は、かつて伝染病患者が隔離された場所であり、外部との交流を自ら閉ざしたという歴史が背景にある。

 

村人たちは日本語とは異なる独自の言語を話し、近親相姦を繰り返しているとも伝えられ、その閉鎖性が恐怖を増幅させている。映画『犬鳴村』では、心霊現象や不可解な出来事を追体験することができ、犬鳴峠という実在の心霊スポットと結びつくことで、この村の伝説に現実味が加わっている。

 

犬鳴峠では、1975年の旧トンネル閉鎖後、多くの心霊体験が報告され、1988年の殺人事件もその恐怖を増長させている。犬鳴村の話は、ただの怪談ではなく、その地理的な実在感と結びついて、訪れる者に強烈な恐怖を与える「日本最恐」のスポットとなっている。

樹海村とは?:呪われたコトリバコが引き起こす一連の不幸と悲劇を描きつつ、人間関係や家族の絆に焦点を当てている!

映画『樹海村』は、富士の樹海を舞台に展開される恐怖の物語で、天沢鳴とその妹響が中心人物だ。幼い頃、彼女たちは母琴音とともに樹海でコトリバコと呼ばれる呪われた箱を発見し、母はその呪いで命を落とした。この悲劇は姉妹に深い影を落とし、その後の人生に多大な影響を与えた。

 

鳴は成長して鷲尾真二郎と結婚し、一人の娘をもうけますが、鷲尾はコトリバコの呪いにより重傷を負います。一方、妹の響は、呪いを解決しようとするものの、統合失調症を発症し、次第に現実と幻覚の区別がつかなくなっていく。彼女の行動は周囲を巻き込む悲劇を引き起こし、多くの不幸が彼女たちを取り巻きはじめる。

 

この物語は、呪われたコトリバコが引き起こす一連の不幸と悲劇を描きつつ、人間関係や家族の絆に焦点を当てている。特に、鳴と響の姉妹関係や家族の歴史が重要な役割を果たし、呪いの影響が世代を超えて続くことを示している。

 

また、映画は日本の伝統的な信仰や霊的な存在をモチーフにしており、樹海という神秘的で不気味な設定が、物語全体に幽玄な雰囲気をもたらしてる。

牛首村とは?:霊能者の宜保愛子氏も、ここへの入場を拒否したほどの「坪野鉱泉」がモデル。これこそが最強の伝説になっている! 

「牛首村」という映画の舞台は、富山県に実在する心霊スポット「坪野鉱泉」であり、かつての「ホテル坪野」として知られていた場所である。1970年に開業し、1982年にある事件をきっかけに廃業し、以降、誰も手をつけず、1993年に隣接する施設が解体された。

 

現在、この場所は北陸最恐の心霊スポットとして名を馳せ、多くの都市伝説が語られている。有名な霊能力者であった宜保愛子さんも、ここへの入場を拒否したほどだ。これこそが最強の伝説になっている。映画「牛首村」では、この怖れられる場所で撮影が行われ、現場では心霊現象が報告されている。

 

さらに、地元の人々からは「友人が肝試しに行って急に何者かに押された」という話や、「地下で友人が突然いなくなった」という証言がある。この映画シリーズは、以前の「犬鳴村」や「樹海村」に続く作品で、新たな恐怖の物語を紡いでいる。

 

映画の中で使用された6秒動画は、坪野鉱泉の薄暗い森を背景に、「神隠しホテル」というキーワードが登場し、観客に強い印象を与えている。この映画は実在の心霊スポットでのロケを行い、観る者に本格的な肝試し気分を味わわせるが、その危険性も同時に伝えている。

物部村 呪い:まとめ

怪異の謎を遡っていくと、たどり着くのは被害者の復讐の感情である。それは同時に、加害者の罪の意識が反映したものであると考えられる。差別的な人ほど、自分自身が差別を行ってきたことや自身が長い年月に渡り、ある種の人権を奪ってきたということを、実は心の中でよく分かっているのだろう。

 

だからこそ、自分が踏みつけてきた集団に復讐される、やったらやり返されるというヒステリックな妄想が生まれている。この心理構造は、差別的なデマが広がった歴史を持つ現代日本社会の問題とも重なっていると指摘されている。

以下にポイントをまとめます

物部村は伝統的な宗教信仰体系「神道いざなぎ流」が根強く信仰されている地域である
✅神道いざなぎ流は自然崇拝や祖先崇拝に基づく日本古来の信仰体系である
✅いざなぎ流では日常生活において自然と調和し、精神的清浄を追求することが推奨される
✅神々との直接的なコミュニケーションを通じて日々の指針や人生の指導を求める
✅物部村の祭事や年中行事はいざなぎ流の教えに基づいて行われる
✅村の文化や伝統にいざなぎ流が大きな影響を与えている
✅物部村ではいざなぎ流が農業や漁業などの日常生活の多くの面で活用されている
✅いざなぎ流御祈祷は個人や集団の幸福と繁栄を願って行われる重要な儀式である
✅御祈祷は新たな始まりや大きな変化の際に特に重宝される
✅災厄を避け、幸運を引き寄せる効力があるとされる
✅村の社会的結束を強化し、精神的安定を促進する役割を担う
✅村人たちの生活にいざなぎ流が深く根ざしており、世代を超えて受け継がれている
✅物部村のアイデンティティとしていざなぎ流の信仰が重要視されている
✅村の多くの祭事や儀式が地域によって異なるが、いざなぎ流の基本的な教えは共通している
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