当時、スクールの講義でスプレッドを展開して、これはこのように解釈するといいかもしれません。などとレクチャーを受けました。今思えばそうだよな、そんな解釈も相談内容によっては出来るよなと思えますが、その当時はどうして、なんで??でした。
まあ、仕方のないことですが、なんとなく光が見えてきたのは、4か月から5か月ぐらい経った頃でしょうか。覚えが悪く、リーディングのセンスもないので凄く苦労しました。カード1枚1枚の意味は、分かりかけてきたのに、逆位置やスプレッドを展開すると、とたんに読めなくなっていました。
組み合わせはそれこそ無数にあり、どうすればいいのか?と悩みに悩んでいたところ、夢にトランプのジョーカーが現れ、ヒントをくれました。それが、これから説明するポーカーゲームの発想です。
「この記事でわかること」
・慣れないうちは逆位置は読まなくてもOK!
・スプレッドの全体像を見る事を忘れずに!
・1枚の意味にとらわれ過ぎない!
・細かい部分を気にしすぎない!
カードはセットで読み解くのが効果的だ!
・例えば:こんなカードがセットならばどう解釈する?
・なるほど:もう少し詳しく知りたい!
・カードはセットで読み解くのが効果的だ!:まとめ
こんなカードがでた:どう読むか?
スプレッドはそれぞれの位置に意味があります。例えば、現在、過去、未来、障害となっていること、アドバイス、キーカード等。適当にカードを置いているわけではありません。そこで自分は、位置は無視してカード全体を見ることに集中しました。
気付いたのはポーカーゲームの様にワンペアや、スリーカード、ストレート、フラッシュ、フルハウス等の役です。TAROTカードも(属性、火、土、風、水や1から10までの番号など)があり、1枚づつの組み合わせを読むのではなく、セットで読んだらどうだろうと考えました。
ポーカーの役のように組み合わせて読んだらどうなるのか?という発想です。様々なセットがありますが、今回は、大アルカナのワンペアのセットを説明したいと思います。
例えば:こんなカードがセットならどう解釈する?
大アルカナのセット・ワンペア?役?
どういうことなの → 2枚足して20になる組み合わせで11セットできます。例えば、0番の愚者+20番審判=20 1番魔術師+19番太陽=20 という具合。ただしワンセット例外があり10番運命の輪+21番世界のみ=31となります。
この2枚はある事柄に関して正反対の性質を持っています。例えば、「スタートとゴール、理性と感情、原因と結果など」それでは具体的に見ていきましょう。
①0番 愚者+20番 審判
愚者 → 愚者はまだ形にならない、新たな一歩を踏み出して自由な世界へと旅立とうとする未知の可能性を示しているカードです。
審判 → 審判はキリスト教的な解釈をするとまさに最後の審判をイメージさせるカードです。
→ 大意としては「未定・可能性と審判・結果」
②1番 魔術師+19番 太陽
魔術師 → テーブルの上に置かれているのは、剣、カップ、棒、金貨は四大元素である、火と水と風と土を象徴しています。要素は全て揃っているのであとは、作るだけです。魔術師は、作り出す、スタートする、動き出す意味を持つ創造のカードです。
太陽 → 太陽のカードは、仕事でも暗い表情は禁物。大変な時ほど元気を出して、苦しくても明るく振舞うことで、良い結果を導きます。成功成就のカードです。
→ 大意としては「始まり・創造と到達・成就」です。
③2番 女教皇+18番 月
女教皇 → 豊かな知恵にもとずいた、理性的な振舞。自分が望む状況を作り出していくために、感情的にならず頭を使って解決していく、冷静な判断力を持つ女性の象徴。
月 → 月のカードは見えないものによる不安、形のないものから受けるインスピレーション、不安定な心の内面を司ることを表現しています。
どっちつかずの展開や不確かな情報に感情が揺らぎ決断できない状態を表します。
→ 大意としては「冷静・明確と迷い・不安」です。
④3番 女帝+17番 星
女帝 → 人間としての慈悲深さや包容力を大切にする気持ちが込められています。優しく包み込むような母性の象徴でもあるので、思いやりの気持ちを持つとよいカードです。
星 → 近い将来に理想的な何かが起こる暗示、希望に満ちた未来を示しています。きちんと目標を掲げ、達成していこうとする力強さを表します。
→ 大意としては、「豊かさ・満ち足りと希望・理想」です。
⑤4番 皇帝+16番 塔
皇帝 → 四本の柱がしっかりと建物を支えながら内と外を分けて、家の中が安定してきちんと管理されてこそ、外の世界への対処の方法が解かるようになる。落ち着きの中にも威厳を感じられる、支配を表すカードです。
塔 → 自分一人の力ではどうしても変えられなかったことが、一気に変化する暗示として捉えると、臨機応変な対応策を常に考えておく必要があります。また、壊れたものは新たに作り変えればいいと、再生を促すカードでもあります。
→ 大意としては、「安定・支配と改革・刷新」です。
⑥5番 司祭+15番 悪魔
司祭 → 精神世界の支援者で、精神的に人々を支える役割を担っている。穏やかに人の悩みを聞いてアドバイスを与え、自分ができることがあれば損得抜きで行動するカードです。
悪魔 → 人はその思いに囚われると周りが見えなくなってしまいます。欲望は誰もが持っているものですが、強くなりすぎると、理性的な判断よりも感情的になり、暴走してしまう心の弱さを内に秘めたカードです。
→ 大意としては、「支援・信頼と依存・束縛」です。
なるほど:もう少し詳しく知りたい!
全編はこの6組をまず、リーディングしてみます。実際にはどんな感じでリーディングするとよいか、任意の簡単な質問に答えて行みます。
①【愚者と審判】
質問 → 一目ぼれしてしまいました。仲良くなりたいです。どうすればいいですか?の質問に対して①愚者と審判がでたとする。
筋書き → 「行動しなければ始まらないが、やみくもに推し進めても良い結果は伴わない。」
実際はスプレッドを何枚か展開してそのうちの2枚がこのカードがでたとする。2枚をキーカードとして読み解くとリーディングし易い。
アドバイス → あなたの行動と気持ち次第で、未来は変えられる。しかし、相手の状況をじっくり観察して、焦らずどうしたら仲良くなれるかゆっくり考えて!とこんな感じに読みました。
②【魔術師と太陽】
質問 → 恋人と別れたショックで落ち込んでしまいました。この状況から立ち直るには、どう過ごせばいいでしょうか?
筋書き → 「落ち込んで暗くなっていても、問題は解決しない。こんな状況だからこそ、新たなことに挑戦して。」
アドバイス → 新しいことを始めてみて。無理やりにでも明るく振舞っているうちに、気持ちが切り替わり元気になっていく。しらずしらずのうちに楽しくなってきたら、新たな恋に踏み出そう!とこんな感じに読みました。
③【女教皇と月】
質問 → 結婚している人から告白されました。嬉しい一方で、このまま付き合い始めていいものか迷っています。どうすればいいですか?
筋書き → 「不安は迷いを生みます。一歩引いて考えれば、よい結果に繋がらないことも前に進めてしまいがち。立ち止まって冷静、理性的に考えるのが幸せへの近道。」
アドバイス → 嬉しさより不安のほうが大きいのでは。本当に自分が幸せになれるのか冷静に分析してみて。マイナスの感情が強くなるばかりなら、きっぱりと断って!とこんな感じに読みました。
④【女帝と星】
質問 → 一年以上前に別れた恋人とずっと連絡を取っていないのですが、どうしても忘れられません。なんとか、よりを戻したいのですが、どうしたらいいですか?
筋書き → 「希望に向かって行動するには、すべてを受け入れる、包容力と寛容さが必要だ。覚悟があるならば前進あるのみ。」
アドバイス → 別れた原因を含めた過去を、全て受け入れる位の気持ちで接することが大切。将来結婚する気持ちがあるのなら、連絡を。そこまでの思い入れがないのなら、連絡するのやめて新たな恋に進んで!とこんな感じに読みました。
⑤【皇帝と塔】
質問 → 友達のことを好きになってしまいました。いまさら照れくさいけれど、どうしても気持ちは伝えたい。どうすればいいですか?
筋書き → 「予期せぬ展開や難しい局面には、いつも心の準備をして、自分が思った方向にコントロールしていく大人の分別を備えることが大切。」
アドバイス → 一緒にいるチャンスはいくらでも作れるはずなので、今は落ち着いて相手の様子を探ること。これまでの付き合いは長くても、また違った一面が見えてきてお互いの距離が近くなる可能性もある。焦りは禁物!とこんな感じに読みました。
⑥【司祭と悪魔】
質問 → 現在就職活動中です。なかなか内定がもらえなくて、焦っています。内定をもらうために気をつけることは何ですか?
筋書き → 「純粋で強い思いが先走って、周りが見えなくなり、のめり込んでいくときほど、第三者に相談しよう。冷静で俯瞰的な視点を持つことがカギ。」
アドバイス → 先輩や教授などの目上の人に相談をし、知恵を借りること。志望理由を伝える場面では、つい感情的になりすぎないように気を付けて!とこんな感じに読みました。
カードはセットで読み解くのが効果的だ!:まとめ
前編は6セットを説明。後編5セットはまた次回に説明します。